こどもが自分の成長を実感するには、親や教師の反応がとても必要です。乳幼児のこどもは、その後のこどもや大人が、自分自身で自分を評価して実感する方法(間主観的と言います)は持ち合わせてはいませんので、100%他者評価に依存していると言えます。
赤ちゃんの微笑みについてみてみましょう。生後早い段階から赤ちゃんは笑っているように見える表情をすることがあります。これは後の笑いと区別して「生理的微笑」といいます。反射神経が働いて笑顔のような表情になることなのですが、当の親は「ほら笑ってる」ととてもうれしい気持ちやいとおしい気持ちになるものです。「生理的微笑」によって親の反応が引き出され、親子の絆がより強くなることで、心地よい環境の中で過ごすこととなります。そうすると生後3か月頃から、周囲の大人やこどもの表情や言葉かけに反応して笑いが引き出されるようになります。これを「社会的微笑」といいます。それは周囲の肯定的な反応により、さらに頻度が増えていきます(強化されるといいます)。
この循環が、子育てや幼児教育の基本です。とはいうものの、仕事に疲れ、子育てに疲れてしまうと、余裕がなくなり、反応が乏しかったりおざなりになったりしてしまいますよね。さらにこどもにも個人差があり、反応の少ない子もいます。
保育者はそんな時こそ専門性を発揮しています。反応の少ない子へたくさん声を掛けます。仕事や子育てに疲れた保護者の方に寄り添います(寄り添おうとしています)。園長 吉田耕一郎