運動会は必要な行事なのか?小学校においては、科目の授業時数優先のために運動会に充てることが出来る時数が大幅に少なくなっています。そもそもの起源である兵隊さん養成の場における(明治、海軍兵学校)、健全な心身涵養のためであったことを考えると、むしろ教育課程を充実させている小学校においては、絶対に必要な行事ということではないのかもしれないと思うのです。
一方幼稚園では明治24年小学校付属の幼稚園での幼小合同開催を起源とし、現在の幼稚園の運動会の原型は、日本で最初の幼稚園(東京女子師範学校付属幼稚園、現お茶の水女子大学付属幼稚園)が明治35年に開催したものにさかのぼるようです。100年以上にわたり、趣旨や競技種目のエッセンスは引き継がれてきたといえるのです。
時代は大きく変わり、教育において求めるものも大きく変わりました。教師主導で一糸乱れずに行進することよりも、ひとり一人の意欲と個性が大切にされています。体を動かす心地よさも、必ずしも運動会ではなくて、日常的な取り組みによる意識の涵養が大切になってきています。何も玉入れやリレー、踊りを行うことが必須なわけではないのです。本園のように日々活発に過ごせるようにしているわけですから、必ずしも必要な行事ではないのです。
結論的には、近い将来、運動会は無くなることでしょう。ここまで言うと、運動会廃止論者になりますが...
とか言いながら、今年の運動会でのこどもの成長に大いに感動している自分がいるのです。学年をまたいでみるとなおさらです。入場行進や体操の出来栄えは明らかに違いました。取り組み意欲も同じです。年長リレーで勝った子の喜びと負けた子の落胆なども“明日”につながる貴重な経験と思うのです。また、そんなお子さんの姿に感動し、涙している保護者の方を見ると、運動会意義あり!と思うのです
やるかぎりは、こどもや保護者にやりごたえと感動をもたらせるようにしていきたいです。たとえ運動会がなくなるようなことがあっても、日々の保育で成長と感動を保護者の方と共有していきたいという気持ちに変わりはないのです。
園長 吉田耕一郎