α世代とは、2010年から2020年以降に生まれた人を指します。まさに今幼稚園に通ってきている子どもの世代のことです。ちなみにその親はミレニアル世代、若い方だとZ世代と言われています。
α世代の特徴は、“デジタルネイティブ”と言われます。生まれた時からスマホやiPad、SNSが身近にあり、それを使用することが当たり前の中で育ってきているからです。2050年台の日本を牽引するのは、この子たちです。人工知能が人間の知能を超え(シンギュラリティと言い、2045年あたりと言われています)、私たちには予想できない世の中が展開され、今以上に激しく変動し、不確実で、複雑・曖昧な状況の中で逞しく生き抜いていくことが求められるのです。
では、幼児期の“デジタル”との関わりはいかにあるべきなのでしょうか。生活の中では全てのものがインターネットを介してつながる(IoT)ことになるので、その操作を幼児期から習得していくのは必然でしょう。しかし、スマホ育児と言われるような、スマホ任せの関わりが良いとは言えないと思います。
幼児期は人間に固有の発達段階だと言われます。この時期はデジタルではなく、アナログな関わりが重要なのです。しっかりと子どもを見つめて話すこと、聞くこと。子どもは、デジタル情報から知識を得るのではなく、実体験をたくさんすることで知識の芽となる蓄えをたくさん得ることが重要なのです。仲間とたくさん関わり、関わり方の芽をたくさん知ることが重要なのです。従って、幼稚園の存在意義や役割は益々高まることと思います。覚悟を持って、役割を果たしていくことで、正解のない社会の中で最適な道を創造する力(エージェンシー)の萌芽を育てていきたいと思います。
園長 吉田耕一郎