お知らせ

2022/12/30

たくさん言葉をかけましょう、しかも肯定的に


昨今、保育施設や障害者施設において、不適切な対応や虐待が報告されています。本来であれば最も丁寧に対応しなければいけない者に対して、信じられないような事実が明らかになってきています。これは決してあってはならないことなのです。また、そのような施設の“長”たるものが日頃から保育・教育・福祉の実践に目配りをしていないことも垣間見えます。

本園では保育の方向性がブレないようにするために、年3回の全教員による職員会議を実施しています(それ以外にも毎月学年打ち合わせ、保育の報告会、園内研究なども行っています)。しかも、グループによるディスカッションを毎回行い、主体的に参加することができるようにしています。ですので、子どもをまんなかにした保育を提供できているのだと思います。
しかし、質の高い保育を希求する姿勢を常に持って、日々の保育を振り返ると課題も見えてきます。先生方の子どもへの援助・指導に関して、もっと工夫できることがある場合があります。例えば、自発的に遊ぶことを大切にしている保育を目指しつつ、先生がもっと積極的に子どもに提案したほうがいい場合です。「こんな材料もあるよ」と様々な物と関わる機会を持たせたり、遊びの環境に主体的に関わり、どんどん変えていくことを提案したりする援助が不足し、遊びが停滞したりする場合です。
「3000万語の格差」という本では、0〜3歳児の子どもに対して、肯定的なたくさんの言葉をかけている親とあまり言葉掛けがなくしかも否定的な言葉かけをしている親との間に3000万語の差があるそうです。これは、その後の良好な成長や社会での成功と密接に関係していて、当然たくさんの肯定的な言葉をかけられた子がとてもよく育ち、将来的な成功につながっているというのです。「今忙しいから後で!」「早く早く!」「何回言ったらわかるの!」は否定的な言葉かけの多い親の典型的なものです。
日々保育という営みを行う中で、たくさんの肯定的な言葉かけのシャワーに包まれるように育てたいと思います。               園長 吉田耕一郎