教育の世界では、国際機関のOECDが来るべき2030年に向けて、教育の姿をデザインしています。その背景にあるのは、VUCAと言われる今の時代の特徴がさらに増大していくというものです。さてVUCAとは?それは不安定さ、不確実性、複雑さ、曖昧さがますます加速する世界のことです。世界的に見た人口の爆発的な増加、移民の増加、自然災害の増加、さまざまな国の不安定な内政、AIと言われる人工知能の急速な発展など、すでに身の回りで起こっている事態が今後、急速に拡大していくという予測なのです。
そんな時代を生き抜くための能力がエージェンシーと言われています。さまざまな知識を総動員して、仲間と協調しながら、難題に立ち向かい、変革していく能力とも言えます。いわゆる知識だけで対応できる世界ではないのです。
2017年に幼稚園をはじめ、小学校などの学校の教育の根幹が変わり、そこに通底しているのはOECDの教育改革プログラム(OECD Education2030 プロジェクト)です。個人・社会のウエルビーイング(心身ともに健康に過ごすこと)を目標にしたもので、日本では、3つの資質・能力(コンピテンシー)を育むこととなっているのです(知識及び技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力や人間性等)。
幼稚園の遊びはまさにエージェンシーを育てているとも言えます。例えばままごと遊び。自分の生活経験(知識)を道具で表現する(技能)、そのイメージを仲間と工夫する(思考力等)、そして共有する(人間性等)。
少なくとも2030年を生き抜ける大人に育てたいと願っているのです。 園長 吉田耕一郎
※エージェンシーの定義「変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任を持って行動する能力(多様な能力の集合体)」