「ふわふわことば」とは、相手の心が元気になったり、楽しくなったりする言葉。「ちくちくことば」とは、相手の心が痛くなったり、切なくなったりする言葉。昨年発行された「ふわふわとちくちく」斉藤孝監修の書籍から引用させていただきました。
モラルハラスメントやカスタマーハラスメントが横行し、人間関係をギクシャクさせています。そして、あろうことか保育現場でも虐待事例が報道されたりしています。「ポジティブシンキング」とか肯定的な言葉の辞典などが書店に並び始めたのは20年以上前からでしょうか。小学校では2006年4月に始まった群馬県大泉町立東小学校の市川先生の実践が大変有名です。
言葉は人とのかかわりを作る重要なツールです。言葉を獲得途上のこどもを対象としている私どもは、ことさらに言葉を選べる力が求められます。本園は、一貫してこども中心を標榜しています。それを実現するために園内や園外での研修を積み重ね、質向上に努めています。受け止め、認め、こどもをエンパワーメント(自分をかけがえのない存在として認められることで、自己肯定感が高まり、本来持っている自発性などを引き出したり取り戻したりすること)しているのです。こどもを呼び捨てにしないこと、物事に取り組んでいるプロセスをたくさん褒めること、優しく見守ることなどを実践しています。
それでもなおまだまだだと思うのです。新年度を迎えて1か月、新しい先生と共に、気持ちを新たに、基本に立ち返って取り組んでいるところです。
世間では恫喝まがいの言葉を発する議員さんが反省むなしく大手を振ることがまかり通っているという悲しい現実の中で、本園の子どもたちは決してそのような大人にしたくないですし、そのような大人に負けない心を育てたいと思います。
ご家庭にあっても、「ふわふわことば」がいきかって欲しいです。保護者と先生もそうあってほしいですし、先生同士もそうあってほしいです。 園長 吉田耕一郎
追伸)品のある言葉遣いも大事ですよね。“でかい”“やばい”はちょっとね~
引用)「ふわふわとちくちく」斉藤孝監修 日本図書センター 2023
参考)「あったか言葉とチクチク言葉」佐藤拓 宝島社 2008